- コミュニケーション不足
- 参加意識の欠如
- チームワークの悪さ
- 信頼関係の不足
- 愚痴や誹謗中傷
- 責任感の欠如
- モチベーションの欠如
- 態度の悪さ
- 協力関係のゴタゴタ
あなたの会社で、特にこうした問題がないのであれば、
この先を読む必要はありません。
しかし、もしも社員やあなた自身が、これらの人間関係に関わる問題を抱えているのなら、
そして、それらの問題を一撃で解決できる方法を知りたいと思うのなら、少しばかりお付き合いください。
≪企業は人なり≫ かの高名な松下幸之助翁はこう言いました。
企業の成果を最大限に引き出すことのできる経営資源は『人』です。
それでは、企業の成果に一番邪魔をするものは何なのでしょうか?
そうです、それもまた『人』なのです。
『箱』との出会い
私は伊藤彰記と申します。
現在、愛知県豊橋市で70年続く鋼材問屋、株式会社ホウキンの代表取締役をしています。
今では、多くの方々に会社の状況を褒めていただき、社員のみんなに感謝しながら、穏やかな心持ちで経営を続けられていますが、以前の私は違いました。一人孤独に悩み苦しみ、そして疲れてしまっていたのです。
あの頃は、組織力強化、営業力強化等、様々な社内に抱える問題や課題に直面し、日々悩んでいました。あらゆるテクニックや手法を自分なりに学び、試行錯誤を繰り返しました。また、解決策を求めて、経営コンサルティング会社にも大金を注ぎ込みました。
しかし、私の気持ちや行動とは裏腹に、社内変革は全く進みませんでした。従来のテクニックや高度な組織理論を元にした経営手法に限界を感じ、こうしたやり方を繰り返していても、「人間関係にまつわる諸問題は解決できないのではないか?」という葛藤がずっと私の中にありました。
なぜならば、そこには目を覆いたくなるような、何も変わらないわが社の現状が依然として私の目の前にあったからです。
家に帰れば、妻とは何かある度に口喧嘩が絶えない。
組織内の人間関係や家庭内の問題に悩み途方に暮れるなか、私は『箱』という不思議な考え方に出会いました。
『箱』とは、相手との人間関係の状態を表す喩え、いわゆるメタファーです。
ですが、その『箱』という考え方には、社員や家族、取引先など、私と関わるすべての人たちとの間に生じる問題の本質があったのです。それは、まさに私が長い間探し求めていたものでした。そして、『箱』という考え方を理解したことで、今まで、私を苦しめてきた人間関係の悩みが一挙に解けてしまったのです。
すこし想像してみてください・・・
ある日、あなたは電車に乗り込みました。その日は一日中忙しく働き、とても疲れていました。しかし、ありがたいことに空いている座席を見つけ、一目散でその座席に座りました。そして安堵感と疲れから、ため息が出ます。
すると、次の駅で杖をついたおばあさんが乗車してきました。どうやら足が不自由なようです。あなたはその姿を見た瞬間、席を譲ってあげなければ、と感じました。けれども、次の瞬間こう思います。
「やっぱり疲れているしな・・・ このまま座っていたい・・・」
結局、あなたは寝たふりをしました。
しかし、何と困った事態が起きます。しばらくして薄眼を開けてみると、何と、おばあさんがあなたの目の前に立っているではないですか!
あなたは、だんだん居心地が悪くなります。そして、こう思い始めます。
「なぜ私の前にいるんだ・・・ 」
「あっちに行ってくれないかな・・・ 」
「なんだよ、私だって疲れているんだ・・・ 」
「私だってあんたと同じ乗客だろ・・・ 」
「だいたい、あんたみたいな足の不自由なお年寄りは、電車なんて乗らずにタクシーでも使えばいいだろ・・・」
この時、あなたは自分を裏切ったのです。最初に感じた「譲ってあげたい。」という感情を。
その瞬間、あなたは自分に言い訳をし正当化しはじめます。そして、その矛先は相手へと向かうのです。
実は、この一連の出来事はお婆さんではなく、すべて、あなたの心の中で起こっていることなのです。
この様に、自分に問題があると気づかず相手を責め、自分を正当化している状態のことを、「箱に入っている。」と表現します。
『箱』に入っていることが分かると、どんな変化が現れるのか?
職場においてこの『箱』の考え方を活用することは、私がこれまで学んできた組織構築やチームビルディングの視点とは、一線を画すものでした。
現在、この『箱』の概念は、私の経営する会社に、凄まじいほどの衝撃力で浸透し、加速度的なスピードで社内風土に良い影響と変化を与えています。同僚の足を引っ張ることや、上司の悪口に無駄な時間を割くこともなくなり、求めるべき成果に集中する自立型の社員が育つ企業風土へと変貌を遂げました。
もし、あなたがかつての私と同じような状況にいるならば、たった一つのこと=「箱」を意識するだけで、
- 人間関係の問題の根源がわかる。
- 部下や社員達に対して感じているストレスから解放される。
- 職場や家庭を含め自らの生活全般において、まわりの人間との関係性が改善される。
ようになります。
だからこそ、部下や社員との関係を改善し、生産性向上・業績アップを狙う経営者・リーダーの方に是非聞いていただきたい、そして、伝えたいと思っています。
人の問題や組織の問題に思い悩み、企業経営をしてきた私だからこそ、同じような立場の方、また人間関係に疲弊している方に対して伝えられること、お手伝いできることがあると思うのです。
この『箱』が応用できる範囲は極めて広く、大きな成果を生み出します
例えば、
- お客様との関係
- 社内の関係
- 業績アップ
- 親子・兄弟の関係
- あなた自身の成長
など、その効果には計り知れないものがあります。
なぜなら、この『箱』の考え方は、他人を変える技術ではなく、自分と他者に対する見方を、根本的なレベルで変える視点の転換法だからです。それも、ただの一過性として効果ではなく、日々の生活の中に、しっかりと根を張っていきます。しかも、非常に再現性が高いのです。
そんな覚えのある方々にも是非知っていただきたい話。それが『箱の話』です。
あなたも自分の『箱』から抜け出し、楽になりませんか?
この『箱』の考え方は、アメリカの人間学における最先端研究機関である、アービンジャー・インスティチュートが様々な企業の事例を研究し開発しプログラム化したものです。
『箱』を理解することで、これまで悩んでいたことがまるで嘘のように、あなたは軽い、楽な気持ちになるでしょう。どうしても無理だと諦めていた、社内の風土も大きく改善されるはずです。それだけではありません。あなたがこれまでしていたように、悩みを解決するために効果の見えない研修に社員を参加させたり、高額のプログラムを導入したりする必要はなくなります。
あなたに関係する周囲の人は、あなた自身はもちろんのこと、あなたの会社の社員の変化にきっと驚くはずです。そして、その変化は、組織内のメンバーに更に良い影響を与え続けていきます。
この良い組織風土を作り上げていくために、あなたは特別に頑張る必要もありませんし、難しい理論を学ぶ必要もありません。
『箱』は、テクニックでもなくスキルでもない。
ただ、自分にある『箱』とは何か?それを、理解するだけでいいのです。